Dec,29,2012

4年間も自転車に乗っている割には、自転車にはあまり詳しくない私たち。
自転車や装備をカスタマイズすることもなく、ほぼ買ったままの状態で走っています。
とはいえ、そんな私たちですらこれだけ長く走っていれば、独自の工夫も少しずつ出てくるものです。
今回は、そんな数少ない工夫をご紹介。

 
【工夫その1:チョークバッグ】

走行中は、クライミング用のチョークバッグを腰にぶら下げています。
もちろん中に入っているのはチョークではありません。コンパクトカメラを入れています。

基本的にカメラはハンドルバッグに入っています。
でも走行中は「あっ写真撮りたい!動画取りたい!」と思っても、いちいち自転車を停め、ハンドルバッグを開けてカメラを取り出すのは、意外と面倒くさいものです。
ましてや下り坂や平地などで快調に飛ばしている時はなおさら停まるのが面倒で、ついつい写真や動画の撮影を諦めがちになってしまいます。
なにせ自転車で一番パワーを使って大変なのは、停止状態から走り出す時なのですから。

そんな時でも、腰にカメラがぶら下がっていれば、走りながらでもカメラをさっと取り出してパシャリと気軽に撮ることができます。
これを付けているだけで走行中に撮れる写真の数が激増すること間違いなし。
チョークバッグはちょっとしたポケット代わりにもなるので、カメラ以外だけじゃなくて休憩時にグローブやサングラスをしまうのにも便利です。

もちろん軽量小型のカメラでないと、重みですぐに腰が痛くなるので要注意。
また人ゴミのある場所では盗難防止のためにカメラはハンドルバッグに戻しています。雨の日や埃っぽい場所でもしまっています。

 
【工夫その2:ハンドルバーに水ボトルを配置】

大量の汗をかくチャリダーにとって、水分を頻繁に摂取することはとても大切。
でもフレームに付いている水ボトルって、いちいち上半身をかがめないと届かなかったりして意外と取りにくいので、ついつい水分摂取をさぼりがちになってしまいます。
そこで目の前のハンドルバーに水ボトルホルダーを装着。これで気軽かつ頻繁な水分摂取が可能になります。常に水ボトルが視界に入るので「あ、水をちゃんと飲まなくちゃ。」と思いだすきっかけにもなってくれます。
ホルダーの装着には、専用アタッチメントを使ったり、結束バンドでくくりつけたりしています。
ちなみに南米エクアドルには、ハンドルバー装着用に工夫されたボトルホルダーも売っていました。

そして水ボトル。
よく自転車用として売られている柔らかい素材のボトルは、水にすぐいやな匂いが付いて飲みにくくなってしまうので好きではないので、ナルゲン系の硬い素材のボトルを使っています。
ふたはワンタッチで開けられるタイプの方が便利です。また、ストローが付いていたり内側がデコボコしていたりする複雑な構造のものは、洗いにくいしカビやすいので、長旅の人は避けた方が無難だと思います。
私たちが使っているRubberMaidのボトルは4年使い続けてもまだまだ現役と、とても丈夫で気に入っています。ナルゲンなどからもワンタッチで蓋を開閉できるボトルが出ています。

そして暑い国では冷たい飲み物が飲みたくなるものです。
でも冷蔵庫に入った冷たい飲み物が手に入らない国なんて沢山ありますし、たとえ冷えた飲み物が買えても、炎天下に放っておけばあっという間に生ぬるくなってしまいます。
そこで登場するのが、穴のあいた靴下や不要になったタオルなど。
捨てる前にもう一働きしてもらいましょう。

不要になった靴下やタオルなどをボトルに履かせて、それをびしょびしょに濡らしてやります。
するとあら不思議、走行中に風に当たっているだけで、ボトル内の水が快適な温度に下がります。
これぞ気化熱を利用した天然冷蔵庫。暑い国で冷えた水が飲めるのは本当にありがたいものです。
靴下を濡らす用の水が頻繁に手に入るエリアじゃないと使えない技ですが、中には飲み水を少し犠牲にしてまでこの気化熱作戦を用いているチャリダーもいるようです。
それほどありがたい有効な技なのです。

靴下やタオルなどはじんわり乾いてくれるのがポイントなので、速乾素材や薄いものは適していないようです。どんな素材のものをどれくらい巻きつければいいかは、各自でお試しください。

 
【工夫その3:オルトリーブバッグにも一工夫】

世界中のチャリダーから絶大な人気を誇る防水パニアバッグ、Oltlieb社のパニアバッグ。
4年間使っても崩壊せずに防水性を保っている大満足のバッグなのですが、細かく改良してほしい点もいくつかあります。
その一つ。キャリア着脱用のフック(プラスティックのレール部分)が、長年使っていると反り返ってきます。前用のバッグはあまり気になりませんが、後ろ用バッグの反り返りはかなり激しいです。
見た目にかっこ悪いのはもちろん、入れにくくなるし、着脱しにくくなるし、強度の面も不安です。

そこで長旅の人は、あらかじめ後ろ用バッグのフックを二重にしてやりましょう。
1500円程度と少し高いですが、、オルトリーブの純正フックを追加購入することができます。
通常2か所のフックでキャリアに装着するところ、これで装着箇所が倍の4か所になるので、装着感も安定し、強度も増し、反り返りもかなり防ぐことができます。

フックを二重にすることで着脱用ストラップが2本になるわけですが、ストラップの長さをうまいこと調節してやれば、取り外しの際も全く苦になりません(追加購入のフックはストラップの長さが調整可能)。むしろオルトリーブ独自の着脱方法を知らない人からすれば、より一層着脱しにくくなるわけですから、盗難防止にも一役買うかもしれません。
もちろん予備フックを常に持っていることになるので、万が一フックが壊れた場合にも安心です。

 
***
独自の工夫とかっこつけてみたものの、実際は他のチャリダーの装備を参考にしてきたものばかりなので、私たちの完全オリジナルと言う訳ではありません。
これから世界に羽ばたいていくチャリダーたちに、少しでも参考になればうれしいです。

 
***2012年スライドショー!***

2012年の表紙を飾った22枚の写真たち、ただいまトップページでスライド形式にて公開中です。
2012年の旅は南米アンデスにはじまり、南米周遊、ヨーロッパアルプス周遊、北インドのラダック地方、ネパールと盛りだくさんでした。
充実の一年を、渾身の写真22枚と一緒に振り返りましょう!

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