Sep,29,2011


ヨーロッパに来て、そろそろ3か月が経とうとする。
忙しく楽しい日々でもあったけれど、ちょっぴりヨーロッパに疲れてきているのだなぁと最近日記を書くたびに感じる。その極めつけがクロアチアのドゥブロブニクだったような気がする。

あんまりヨーロッパには興味のないころからドゥブロブニクはいつか絶対に訪れてみたい場所だった。
深い碧のアドリア海、眩しいくらいに明るい赤い屋根、サンサンと照りつける太陽、でっぷり肥ったランニングシャツ姿のおじちゃんやマタニティードレスのような服を着たおばちゃんが「ガッハッハー」と笑ってビールでも飲んで井戸端会議してそうな、そんなイメージがあった。
そのイメージから決して外れてはいないドゥブロブニクだったのだけど、
それなのに、ドゥブロブニクは残念ながら私の心には響かなかった。
ガイドブックで見た写真や旅番組で見た映像を確認しにきただけだな、と感じてしまったのは、
自転車をブダペストの友人宅に置いて、長距離列車と夜行バスを乗り継いでわざわざドゥブロブニクだけを見にきたからなのかもしれない。

こうやって冷静に書いてはいるものの、ドゥブロブニクに到着してしばらく旧市街をぷらぷらと歩いて、「ふーん、こんなもんかぁ」と思ってしまったときは、自分なりに結構ショックだった。
ショックだったので、ひろにすら「ふーん、こんなもんかぁ」と本音を言えずにいた。
私は分かりやすいタイプの人間なので、ひろは私がどう感じたか言わなくてもすぐに感じ取っていたとは思うけれども。
どうして素敵に見えないのだろう、と真剣に考えるけれども、心に響かないのだから仕方がない。
寂しい気持ちで街を歩いた。
メキシコのグアナファトを思い出した。ここも誰もがべた褒めする街だったけれども、私たちには全く響かなかった。
「アミューズメントパークみたい」だとそのときも思ったけ。
そう、ドゥブロブニクはよく出来たアミューズメントパークのようにしか私には見えなかった。
結局のところドゥブロブニクの観光地・観光地しているところにゲンナリしてしまったのだと思う。

思い起こしてみれば今回のヨーロッパでは自然系、美術館系以外では、ほとんど“the観光地”というところを避けてきた。そういえばベルギーで訪れた古都ブリュージュなんかは二人とも5分で観光終了、チーン!っていうくらい、あまりに観光地すぎてだめだったなぁ。
ヨーロッパの観光地は苦手だなと薄々気づいてはいたけれど、今日はっきりと、ヨーロッパのthe観光地は苦手なのだと実感した。

ドゥブロブニクの旧市街自体は一日も歩けば十分だったけど、旧市街を外れた場所に取った宿は居心地がよくて4泊のんびりと過ごした。
気づけばこの3か月、友人宅以外で2人でゆっくりと個室で過ごすのはこれが初。そして毎日2人でゆっくりと話しながらこのヨーロッパの旅を消化していたら、ある重大な決断に辿りついた。
その重大な決断についてはまた後日。

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