Jul,25,2011

思わずアムステルダムにもう一泊、いやもう二泊でもしたいと思ったのは、図書館があまりにも素敵だったから。
アムステルダム中央駅付近にある公共図書館は、建築物として面白いというので訪れてみた。
日本の図書館というイメージからは程遠いモダンなオフィスビルに一歩足を踏み入れると、
ビルの前の大きく図書館と書いてあったにもかかわらず、この空間が図書館だと認識できるまでにえらく時間がかかった。


これが図書館?図書館のイメージが覆される。

明るく大きく開けた吹き抜けを取り囲むように、MAC(パソコン)が配置されていて、人々が思い思いに使用している。ネットサーフィンをして何やら楽しそうにしている人や、宿題なのか仕事なのかひたすらキーボードを打ちまくっている人もいるし、コーヒーをすすりながらyou tube を見ている人いる。
ヨーロッパの公共図書館には自由に使用できるコンピューターが置いてあるのが普通なので、べつに自由にパソコンが使えることには驚かない。
ただこんなに開放的で楽しそうな空間が「図書館」だと私の脳はなかなか認識しない。


こんな素敵な景色が見えるシートもあり。

かちんこちんに固まった脳に今度は音が刺激した。
ピアノを楽しそうに弾く人がいる。それなりに上手で、体でリズムをとりたくなるような気持ちのよい音色を出してはいるけれど、プロってことではなさそう。ピアノを取り囲む観客がいるわけでもなく、一人楽しく弾いている。ピアノの音はのびやかにホールに響く。
はて、これは自由に弾けるピアノなのか?
図書館に自由に弾けるピアノがある、考えてみたこともなかった。


しっかりと静かに作業できるデスクもある。

しばらくして上階があることにやっと気がついた。
「そうだった、ここは図書館だったもの。本があるはずだわ」、と。
6,7階にわたり素敵で静かな本の空間が広がる。
ベッドタイプの椅子があったり、大きな窓に向かって椅子が置いてあったり、もちろん作業しやすいようにデスクもある。どの程度の書籍がそろっているのかまでは言葉が分からないのでわからないけれど、絵画集や写真集は日本のそれとは比べ物にならないほど充実していた。
本屋さんのように見やすいディスプレーがされていたりして、目的の本だけではなく、新しい本との出会いが待っていたりもする。


寝っ転がりながらDVD鑑賞もできる。

DVDやCDもかなり充実していて、寝っ転がりながらDVD鑑賞ができたり。
こんな図書館が家の近くにあったらとりあえず1年は毎日通うね、きっと。
本を読んだり、DVDを見たりするだけではなくて、何かを発想したりするにもいい場所だろう。
時間が許すなら2,3日この図書館のために滞在を伸ばしたかったほどだった。
自由な思想のオランダを感じられた素敵な図書館。
日本政府よ、こういうお金の使い方をして頂戴!


子供の本のフロア。楽しい空間づくりで子供と本を近付けている。


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