Nov,24,2010

楽しかったトルコ走行もついに終わってしまった。
私の母親がトルコに遊びに来てくれることになったので、
私はイスタンブールまで走り切らずに途中のシノップという街で終了。
ひろだけが一人でイスタンブールに向けて走る。

トルコの走行が終わったということは、
シルクロードの旅が終わったということ。
12月からは南米に飛んでパタゴニア地方を走る。
シルクロードを走っての一番の感想は、アジアは楽だということ。
人種的にも浮かないし、治安も比較的いいところばかりだし、
特にイスラム地域は旅人を最大にもてなしてくれることもあって、
とにかく旅しやすい。
この2年間で一番ゆるゆるとした気持ちで走ることができた。
南米へ行って気持ちをちゃんと切り替えられるかが心配。

もうしばらくはイスラム圏を走らないというのが今一番寂しい。
何度となくブログに書いてきたけれども、
イスラム圏は旅人に優しい。
イスラム教では旅人をもてなしなさいという教えがあるからか、
こちらが恐縮してしまうほどもてなしてもらうことも本当に多い。
そのどれもが、教えを守って義務的にもてなしていますというものでは勿論なくて、
心の底からの厚いもてなしで、涙が出そうなくらい温かい。
私だったら同じようなおもてなしが出来るだろうかと、いつも考えさせられてしまう。
そして、やっぱり彼らのようには出来ないんだろうなという結論に至る。
まだまだちっぽけな自分に嫌気がさす。
もっと器のでっかい人にならなくてはと、彼らの親切を受ける度に思い知らされる。


沢山の人々の笑顔に、沢山の温かいもてなしに、何度も涙しそうになった。ありがとう!!

もちろんイスラム教ではない人々からも沢山の親切を受けてきた。
旅に出ると90%は人々の親切で生きていけていることに気づく。
10%くらいは自分の努力かな。いやもっと低いのかな。
人と人とのつながりは、時に面倒なことも多い。
でも人々に助けられて、助けてあって、楽しく生きていけるんだなって感じる。
まだまだ助けられてばかりで、どうやって人々を助けるのかが大きな課題ではあるけれど、
人と人とのつながりをもっと大切にしていきたいと思う。

まだ南米は自転車で走っていないけれど、
もし時間に余裕がなくて、でも自転車で半年くらい海外を走ってみたいというのであれば、
私は絶対にシルクロードをお勧めしたい。
人よし、治安よし、自然、文化よし。
自転車で走ることで、よりその地域を楽しむことができるエリアです。


ある街で市長や軍の偉い方々に食事に誘われた。こんな席でもいたってフランクでフレンドリーなトルコ人たち。


yoko | Turkey 2
© yokoandhiro All rights Reserved. | 管理者ページ