Nov,21,2010

クタイシを過ぎてやっと晴れの日々が続くようになった。
晴れていて世の中が明るく見えるからか、クタイシ以西のアチャラ自治州の人々の性質なのか、
これまでになくグルジア人が明るくなってきた。
気持ちよく挨拶を返してくれるし、笑顔が増えてきたのが何よりも嬉しい。
人々の笑顔は何よりのエネルギーになる。

黒海のリゾート地バトゥミは、次の夏に向けてすっかりと冬眠中だったけど、
名物のアチャラ風ハチャプリや最後のグルジア居酒屋料理を楽しんだ。
グルジア料理とのお別れは寂しくて、
「あー、もう一回ハチャプリ食べたいね、オジャクリも、あ、オーストリも。。。」
と食いしん坊の二人は出国間際まで食事の話しばっかりしながら自転車をこいでいたくらい。
だって、グルジア料理なんてそうそうグルジア以外じゃ食べられないでしょ。
とにかくグルジアは食べまくった日々でした。


バトゥミからは毎日これでもかってくらい晴れた。黒海は穏やかで透明度も高い。

そして2年ぶりのトルコに入国。
国境の係員からして、目が垂れたいい顔したおじさんたちばかり。
「メルハバ!(こんにちは)」と挨拶すると、
「トルコ語喋れるの?メルハバメルハバ」
ってこれでもかというほど目を垂らして、ニコニコニコニコ挨拶してくれる。

道行く人々もとびっきり明るい。
みんな溢れんばかりの明るい笑顔で挨拶を返してくれるし、
車の中からも大きく手を振ってくれる。
周りを注意深く見ておかないと、遠くから一生懸命手を振ってくれている人たちを見逃してしまいそうになるくらい、いろんなところから手を振ってくれている。


トルコに入ってエクササイズに励むおばさんたちをよく目撃するようになった。確かにみんなエクササイズが必要なくらいデッカイ。

2年前私たちの自転車旅はトルコから始まった。
沢山の優しい人々に助けられて、毎日本当に楽しく走れた。
自転車旅を始めたばかりで、不安も沢山あったけど、
そんな不安をいっきに吹っ飛ばしてくれる明るさがトルコにはあった。
多くの国々を走って来たけど、トルコはいつだって自転車で走って楽しい国NO1のひとつにランクインしている。
だから、トルコに帰ってくるのは楽しみだったけど、その反面ちょっぴり不安でもあった。
思い出はいつだっていいものばかりが残っているもので、
もしかして思っていたほどの国ではなかったりして。
でも、そんな不安があったことすら忘れてしまうほど、トルコの走行は最高に楽しい。

子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで優しい笑顔で応援してくれるし、
休憩の度にいろんな人たちが声をかけてくれて、
気付いたらご飯やチャイをご馳走になっていることが多々ある。
ふわっと優しいトルコ人たちの笑顔に、日々何度も癒される。
ドキっとすることで寿命が縮まるのならば、
彼らの笑顔に出会うと寿命が延びるような気がする。


トルコのガススタはチャイは無料でくれるところが多いし、トイレは綺麗だし、テントは張らせてくれるしで、とっても便利。どこへ行っても、フレンドリーな従業員たちが出迎えてくれるのも嬉しい。

これといって凄い自然の中を走っているわけでもないし、
道そのものが楽しいわけではないのだけど、
小さい村々での人々との出会いが楽しくて、
もっともっとトルコを走りたいという気持ちにさせてくれる。

トルコとの再会が嬉しいものになってよかった。


ひろが宿をチェックしている間自転車の前でぼーっとしてるとすかさず椅子とチャイを運んできてくれたりする。「ホシュケルディヌシュ!(ようこそ)」の笑顔が嬉しい。


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