Oct,16,2010


アルメニアの国境が近づくにつれ、どんどん天気が悪くなってきた。
最初はパラパラと雨が降る程度だったけど、そのうち雷まで鳴りだす騒ぎ。
走っていても全然つまらないし、自転車やテントが濡れて面倒だし、とにかく寒い。
数日までTシャツを着ていたのがウソみたいに寒い。
やっぱり自転車は晴れに限る。

連日の雨に加えて、前日に面倒なトラブルがあったせいで、体も心もどんよりと重い。
しかもアルメニアは1日1回は峠越えがある山岳国。バスで移動して来た人ですら、山道でものすごく大変だったと言うぐらいだ。
僕の右足が調子悪いのもあって、どうしても山道を越えるモチベーションが湧いてこない。
朝起きても二人とも全く動く気にならず、どんよりした空を眺めてはため息をつくばかり。
もうアルメニア行くの止めようかという案が出るくらい、二人のテンションは最低レベルだ。
結局午前中かけて二人で話し合い、アルメニアに入国して最初の大きな街まで車で移動することにした。


シラーズからアルメニアに向かう道は夏の間遊牧民が放牧をするエリア。渋ーいテントをよく見かけたけど、その隣には車があるところなどは現代的。

アルメニアに入ると、国境の街の人たちが色々尽力してくれて、自転車をすっぽり入れられる大型バンが見つかった。アルメニア人もとても親切だ。
そして最初の街ゴリスまで、標高差2000mはあろうかという激しい峠2つを、車で一気にワープ。

最初の峠に差し掛かると、辺り一面の濃霧で50m先も見えない有様だった。
その中をライトもつけない車が高速でバンバン行き交っている。
そして峠を越えると雨だけじゃなくてヒョウまで降ってくる散々な天気。
さらに2つ目の峠は、相変わらずの霧の中、49個のヘアピンカーブが連なる見通しの悪い山道だった。
これは自転車で走っていたら確実に追突されていただろう。
車で移動する度に、窓から外を眺めては“ああここ走りたかったなあ”という後悔を感じるのだけど、
今回だけは、結構タクシー代が高かったのだけど、それでも車にして良かったと心から思った。
結局、3日かかる予定だったゴリスまで僅か3時間で到着。


イラン人には最後の最後まで本当によくしてもらった。こちらはトルコ系イラン人。お母さんの作ったスープは美味しいトルコ系の味がした。

そしてゴリスで天気の回復を待つこと、もう3日目。
ゴリスは今日も霧の中だ。
部屋の中でフリースとダウンジャケットを着ているぐらい寒い。
こんなの濃霧では観光にも行けず、宿のバルコニーからひたすら天気と睨めっこ。
こんなに天気が悪いのも、こんなに寒いのも、この2年間で初めてだ。
ああテンション下がるなあ。


イラン、アルメニアの国境付近には険しい山々が聳え立つ。


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