Jun,24,2010

神戸港から新鑑真号に揺られること46時間、上海に到着しました。
船の中は想像以上に快適で、免税の安いビールを飲みまくったり、旅人とトランプをしたり、三食昼寝付きでゆったりと過ごし、一時帰国中の疲れもすっかり取れました。
船旅にして何より良かったのは、自転車や荷物の持ち込みが簡単だったこと。
飛行機の時みたいに、自転車を箱に詰めたり、重量制限や超過料金を気にしたりする必要はない。
港まで自転車で乗り付けられるし、自転車代3000円を払うだけで簡単に船に載せてくれるので、
全くストレスがない。
10年前の飛行機もそんなゆるい感じだったのに、いつから厳しくなったんだろう。


ギンギンギラギラな上海の夜景。

上海に着いてまずびっくりしたのが、辺り一面にニョキニョキと生えている高層ビル。
ようこが6年前に来た時にランドマークだったビルなんて、全く目立たない存在になっていた。
とってもバブリーな風景だ。

そしてド派手な装飾の数々には、もう苦笑いするしかない。
有名な観光地の豫園や外灘も、高層ビル群も、浦江を行きかう観光船も、全部がド派手なイルミネーションで飾り立てられている。
この派手さが中国人の好みなのだろうけど、あまりにド派手すぎて趣も何もあったものではない。
さすが中国、いろんな意味でスケールが違う。


上海料理といえば小龍包!噂どおりのムフフな美味しさだった。

そして何より驚いたのが、中国人のマナーが良くなっていたことだ。
8年前に中国を旅した時には、中国人といえば辺り構わず痰を吐き、ゴミを捨て、列には並ばず、トイレは流さず、外国人にも中国語で大声でまくし立てるという、マナーが全然なっていない人たちという印象しか持てなかった。
ところが今回の上海では、痰を吐く人もゴミをポイ捨てする人もあまり見かけないし、ちゃんと列を作って待っている光景だって見た(中国人が列に並ぶなんて革命的だ)。
さらには僕が中国語を喋れないという事をちゃんと理解して接してくれるし、時には笑顔まで返してくれる人もいる。
凄いじゃないか中国人!僕の中国人好感度は大幅アップだ。

今回は中国ではなく中央アジア諸国を走るのがメインなので、
このまま上海から電車に乗って、中国の西の果てウルムチまで一気に移動します。
ウルムチまでは電車で46時間。船に引き続いて丸2日間の移動です。

ところで、中国は自転車大国だから電車に自転車を載せるのは余裕でしょ、と高をくくっていたのだけど、
電車に乗り込む時に、“自転車は載せられない”などという予想外の対応をされてしまった。
すったもんだの末、自転車は別の電車で僕らより数日遅れてウルムチに届けられることになりました。
果たしてちゃんとウルムチまで届けられるのか?
本気で心配だ。


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