Apr,10,2010

グアテマラの旅を終え、メキシコのサンクリストバルに戻ってきました。
早速、1か月ぶりの自転車旅に向けて準備を開始。
埃をかぶった自転車を綺麗にしたり、食糧を買いためたりした後で、
グアテマラで大量に買ってきたお土産物を日本に送るべく郵便局へ。

古ぼけていい味を出している郵便局に入ると、
いい人オーラ全開のおじちゃんが、全然混んでいないにやたらと忙しそうに働いていた。
日本に送る箱の重さを量り、郵送料を確認し、箱を紙で包装したまでは順調だったのだけど、
いざ切手を購入する段になると、おじちゃんの動きがぱたりと止まった。
いや、止まったわけではない。
おじちゃんは、ぶつぶつとつぶやきながら何かを一生懸命数えていた。

何しているんだろうと思いつつもじっと我慢すること十数分、
ようやく顔を挙げたおじちゃんは、満面の笑みで僕らに切手を差し出した。
その数何と、78枚!
その内訳は13ペソ×30枚、10.5ペソ×40枚、、、という具合だ。

いや待ておじちゃん。
500ペソや200ペソの紙幣が普通に出回っている時代だ。
さすがに100ペソや200ペソの切手くらい置いてあるでしょう。
約800ペソ分の切手を作りだすのに、一番高額な切手が13ペソっていうのは何のいたずらだ?

でもおじちゃんは、”どうだ計算合っているだろう”と言わんばかりの誇らしげな顔をしている。
仕方なくイソイソと箱一面に78枚の切手をペタペタ張りだす僕ら。
何だかおかしくて笑いが止まらなくなってきた。
ついでにエアメイル用の切手も購入してみたら、1通15ペソなのに切手は3枚。
いやいやおじちゃん。絵葉書に3枚も切手を張る場所ないって!


箱一面に張られた切手を真剣に数えるおじちゃん。お茶目だ。

二人でニヤニヤしながら切手をペタペタ張っていくと、意外と芸術作品にも見えて来るから不思議。
送付先の日本の実家には、届いても開けずにそのまま取って置いてとお願いしました。

結局、何だかんだで約2時間もかかって郵便局を脱出。
もしおじちゃんが不真面目キャラだったら朝から不機嫌になるところだけど、
おじちゃんは至って真面目で、お茶目で、そしてとてもいいキャラだったので、逆に朝から心がほっこり。
ああ、楽しかった。後は無事に届きますように。

さて、準備も終わったし、いよいよ自転車に乗るぞ!


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