Oct,03,2009

タイは北部のみを走ろうと、チェンマイまでは鉄道、チェンマイからメーホーソンまではバスに乗せて
あっという間にタイの北の端っこまでやってきた。
アフリカでは乗り物に自転車を載せるのは値段交渉は大変だし、乱暴に積まれるから必ずどこかしら壊れるから、乗り物で移動するのは苦痛でたまらなかった。
ところがタイは鉄道もバスもリーズナブルな値段で自転車を載せてくれるし、
丁寧に扱ってくれるし、ハッスルフリー。
いやー、ほんとに素敵な国ね、タイって。

・・・って思ってた。


ソッポンの村は毎週火曜日周辺のリス族が多く訪れる小さいマーケットがある。のんびりしていて、カラフルでいい。

走り始めは好調だった。

タイの町は早朝から深夜まで、何かしら食べものやさんが開いていて、
朝から美味しそうなおかずをずらっと並べた屋台とかがある。
アフリカでは選ぶ自由なんてなかったし、
食べられるだけありがたいと考えなくちゃならないくらいだった。
けど、今は目の前にはどれもこれも美味しそうなものが並んでいる。
もうその事実だけでお腹いっぱいになりそう。
これからは幸せな走行が続きそうだ。
お腹いっぱい好きなものを食べて、走ってカロリー消費!!
うん、理想的。

朝からお腹をパンパンにして出発。

タイの北部は様々な山岳民族が住んでいる。
そう、山岳民族が住んでいるってことは山岳地帯ってこと。
タイのゆるーい空気に、かるーい気持ちで山岳地帯って考えていた私たち。

40度を超える気温で無風。
中東やアフリカではありえなかった異常なくらいな、日本の梅雨のような湿度、
痛いくらい照りつける強い日差し、そして予想を遥かに超える山岳っぷり。
GPSはもうないから、どれだけアップしたのか数字で見ることは出来なかったけど、
かなり急で、ワインディングしたアップダウンの山道。
休憩する度にひろがシャツを脱いでは絞る。
絞って出て来た汗だけでも1リットルくらいはありそう。
暑い、暑くて融けてしまいそう。
この1年長袖で走り続けてきた私も、とうとうあまりの暑さにタンクトップで走ってしまったくらい。
そして、たったこの1日の走行だけで1年は消えなそうなくらいクッキリのタンクトップ焼けのおまけつき。
”暑いの大好き”夏っ子だった私だけど、自転車走行には暑いのは辛いっす。


あまりにきつい急坂の連続に、この1年で初めて自転車を押して坂道を登ったりもした。

しかも道路沿いにはほとんど村という村がなくて、
おなかがペコペコになっても食べるものもない。
お腹いっぱい好きなものを食べて、走ってカロリー消費!のルンルン走行のはずだったのになぁ。
今日はたったの60km先のソッポンという村まで行くだけだったのに、
この1年で一番つらい走行だった。

でも、峠のてっぺんで出会ったタイ人観光客から予備に買っていたお弁当をもらったり、
山岳民族の人たちに応援されたり、
山道は険しく大変だったけど、
タイの優しさを感じられた1日だった。


暑い国バージョンで荷物が半分くらいに!。やっぱり軽いと楽チン、だったはずなんだけど、、、、。


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