ウガンダで撮った写真を整理していたらウガンダ人の笑顔の写真ばかりだった。
人の写真を撮るのは難しい。
写真を撮られるのを嫌がるかなと思ってしまってカメラを向けられないことも多いし、
カメラを出すタイミングも難しい。
治安的にカメラを出せないこともあるし、
自転車をこいでいるときは、止まってカメラを出すのが面倒で撮れないことが多い。
なかなか人々の笑顔を写真に撮ることはできないけど、
写真として残せた笑顔の、何百倍も何千倍もの笑顔に出会っている
今までの国でも沢山素敵な笑顔に出会った。
全部を写真には収められなかったけど、心の中の映像倉庫は
もうすでに溢れそうなくらい人々の笑顔で満タンだ。
自転車旅で本当に良かったなと思うのは、自転車旅は一見して大変そうだからか
地元の人々がすごく応援してくれるし、
沢山の人々とすれ違うときに挨拶ができて沢山の笑顔をもらえること。
その一つ一つの大きな笑顔に、これでもかというほど励まされる。
自分でも驚くほど気持ちが華やぐ。
笑顔ってこんなにも人を幸せにしてくれるものだったんだ!
ウガンダは特に笑顔が多い国だった。
しかも、その笑顔は気持ちを優しくさせてくれる魔法を持っている笑顔だった。
実際話してみても穏やかで優しい可愛らしい人たちが多くて、
そんな彼らに癒される毎日だった。
ちょうど丸1ヶ月ウガンダで過ごしたけど、出国した今日はえらく寂しい気持ちになった。
まだまだウガンダに居たい気がした。
小さな国境を越えてタンザニアを走りながら、
「ああ、ウガンダの旅も終わってしまったね」
とひろも私も何度も寂しさを漏らしてしまった。
雨季だから、雨が多くてジメジメっとすることも多かったウガンダの日々だったけど、
ウガンダの潤った緑深い森のように、私たちの心を潤してくれたウガンダ。
日本から遠い小さな国だけど、またいつか帰ってきたい国のひとつになった。
ウェバリ!(ありがとう)、
そしてまた会う日まで。