Apr,15,2009

東アフリカに来て蟻の多さに辟易してる。
働きアリは本当に仕事が速い。私の食べこぼしも僅か5分以内にゲットする。
なんでもポレポレ(ゆっくり)のアフリカで、この速さは驚異的だ!
なんて感心している場合じゃない。
テントの中にもすぐ入ってくる蟻たちはうっとおしくてたまらない。


Safari Antsの大行進。はっきりいって気持ちが悪い。

そんなある朝、寝ぼけながらもいつに増してテントの中に蟻が多いのが気になって
スリーピングマットの下を覗いてみた。
「えっ?」

「げぇー!!」
なんとマットの下にウジャウジャと蠢くものを発見してしまった。
蟻だ。
ざっと百匹以上いる。
寝ぼけた私たちはうまく状況が掴めない。
「な、なんで?君たちそこにそんなにいるの?」


いたる所に巨大アリ塚がある。この中に何万ものアリがいるのかと思うとぞーっとする。

慌てて荷物を全部外に出して蟻を駆除した。
小さいゴマみたいな蟻を全て外に出し終えたら、予想外な世界がテントの底に広がっていた。
なんと何十個もの小さな穴々が開いている。
この底にはもう一枚グランドシートが敷いてある。
慌てて外に出てグランドシートを確かめると、見事に無数の穴が開いていた。
なんてこった。
そして、なんとスリーピングマットもかじられていた。


可哀相な我が家。ガムテープで補修。

蟻さんたちよ、そんなにお腹がすいていたのかい?
でも待てよ。
テントの中にあったパンやバナナには一匹たりとも蟻がいなかったのは何で?

テントを移動させてみたら、丁度かじられていたところの真下に蟻の巣があった。
巣をふさがれて、困った蟻さんたちはひたすら地上に出ることだけを考えて
ビニールシートをかじり、マットをかじりと頑張っていたのだ。
でもそれにしても凄すぎる。
普通の普通の小さなどこにでもいるような蟻たちが、こんな事までしてしまうのだ。
気持ち悪いとか困ったとか、そんな前に感服してしまった。

穴だらけのテントの底を陽にかざしてみて、二人で深いため息をついた。
まるで星空のよう。
いやー困ったなぁ。


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