Nov,14,2009

私たちの旅のスタートはトルコだった。
よく、「何でトルコからだったの?」と聞かれるけど、
大した理由があるわけでもなくて、
なんとなく決まった。

もちろん、自転車で旅をする以上、
寒すぎても、暑すぎても困るし、雨季だけは出来るだけ避けたい。
世界地図と世界の気候表とカレンダーを睨めっこして、
あーでもない、こーでもないと、何度も何度もコースを考えた。
そんな計画を立てる時間も、旅する時間と同じくらい楽しい時間で大好きだ。

計画や色々な情報も大切だけど、
最後は「なんとなく」の気持ちを大事にしようと思ってる。
だから、トルコも出発間際に「なんとなく」決まった。
理由があったような、なかったような、
そんな「なんとなく」だった。

今回の再スタート先も迷った。
本命は南米だったけど、まだ南米には呼ばれてなかった。
頭から湯気が出そうなくらい相当話し合って、インドから始めることにして、
スライドトークのDMにも再スタートはインドと書き込んだ。
それでも、「なんとなく」エアチケットを買う勢いが出なかった。

そんなとき、
たまたまウェブ上で須田誠さんの写真展を知って、行ってみることにした。
前にもチラっとウェブサイトを見たことがあって、
素敵な写真を撮る人だなぁと思っていたので、
写真展はぜひ行ってみたかった。
須田さんはとても素敵な方で、
写真もぐーっと心を掴まれる素敵な写真ばかりだった。
その中でもキューバの写真に心惹かれた。

翌日、ひろがニコニコした顔でキューバを特集した雑誌を買ってきた。
今まで本屋さんに行っても目に付かなかったのに、
探したわけでもなかったのに、目が合って買ってきたらしい。
急激にキューバに引寄せられてる気がして、
気がついたらトントン拍子でエアチケットを購入してた。
湯気が立つほど考えて出した決断も、
「なんとなく」、あっけなく変わっちゃうもの。
それでいいのだ。

そんなわけで、1月から中米を走ることになりました。

「なんとなく」には、本当になんとなくなわけではなくて、
何か意味があるんだと信じてます。


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