Oct,24,2009

旅先の思い出は、どうしても写真でも残る、目で見たものが強く印象に残る。
音も覚えていることが多い。
匂いに関しては、すっかり忘れてしまうことが多いのだけど、
同じような匂いを再び嗅いだときに、
なんとも懐かしくて胸がきゅーんとしてしまうことが多い気がする。
その懐かしい匂いを嗅いだとき、
一瞬でさまざまな思い出が鮮明に帰ってくる。
その瞬間が私はたまらなく好きだ。

嬉しくて、思い切り深呼吸をして、たくさん懐かしい空気を吸い込む。
忘れていたあんなことや、こんなことを思い出す。
そしてつかの間、楽しい思い出の旅をさせてくれた後、
またすーっと消えていく。

一番大好きな匂いは、
日本の、夕方の住宅街の匂い。
いろいろなお宅から煮物の匂いやカレーの匂い、キンピラの匂いや炊き立てのご飯の匂いがしてくる。
それぞれの家の温かい食卓をぽわーんとイメージしながら歩く、夕方の街が好き。

この匂いに初めて気がついたのは、札幌へ引っ越して初めて帰省したとき。
夕方の住宅街を歩いてて、ものすごく懐かしい気持ちになった。
「うわー、これ日本の匂いだ!」って。
それから、毎回帰省をするたびに、
この「日本の匂い」を嗅ぐのがたまらなく嬉しかった。

札幌は日本だけど、私の知ってる「日本の匂い」はしない。
そのかわり、
札幌は私の知ってる「カナダの匂い」がする。
「カナダの匂い」がする、札幌のパリッとした空気も大好きだけど、
鼻にまとわりつく、
ノスタルジックな「日本の匂い」には負ける。

日本は「匂い」が豊かだと思う。
食べ物の匂い、木々の匂い、草花の匂い、そして残念ながら下水の臭い匂いも。
湿度が「匂い」を豊かにしているんだなぁと、
鼻で感じる。
犬の鼻は乾いちゃったら使いものにならないのもそのせいなのかな。


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