カラファテを出て50km近くは東に向かうので追い風と共に走った。
この地帯も強風で参らされているサイクリストも多く、いよいよ恐怖の向かい風、横風を体験するときがやってくるのだろうかとビクビクしながら走る。
進む方向が東向きから少しずつ南向きに変わっていっても、何故か今日の風はどうやら後ろから吹いてくれている。お陰で600mの標高ゲインも驚くほど楽ちんだった。
本当に強風は吹くのだろうか、みんなの話しは実は大袈裟なだけなんだろうか、
途中から未舗装になったけれど、風が味方してくれたお陰で、気付けば120km以上走っていた。
先に走った仲間からの情報によれば、この付近に警察署があって、建物の影でテントを張らせてくれるということだった。
今はほとんど風が吹いていないけれど、いつ強風が吹くか分からない。
西風をブロックできる場所にテントを張らなくては、おちおち寝ることもできないかもしれない。
そろそろ体も疲れてきて、いい加減泊まりたいのだけど、その警察署はなかなか現れない。
やっと建物が見えた!と思ったら、どうみても民家だった。
少し先に走っていたひろが、ちょうどその民家への入口付近で不満そうに立ちすくんでいる。
近寄ってみたらなんとひろの自転車がちょうどパンクしていた。
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